③道路施策について

田辺旭ヶ丘線

10月に田辺旭ヶ丘再評価委員会が開催され、「道路整備により、災害時の通行規制箇所の見直しが出来ることや救急搬送の時間短縮などからメリットがあること、供用開始の目標は令和14年度を目指している」とあります。

令和4年度、5年度の2ヵ年で詳細設計業務を進めており、国道や府道、鉄道などの関係機関協議、地下埋設物事業者との移設協議を踏まえ、工事スケジュールを含めた工事発注図書の取りまとめを行い、詳細なスケジュールを決定していくとのことです。

この事業は柏原市が事業主体となるため財源の問題があります。
仮に工事費用が20億円かかったとして、10年返済の市債を財源とした場合、単純に1年で2億円で、その2億円を道路自体そのものが生み出す経済効果で補てんしていくことが理想です。
例えば、道の駅を作って収益を上げるとか、スマートICが出来るなら物流センターを誘致して法人税があがるとか、そういった項目をさらに10、20と作って、トータルで道路にかかる費用を補てんできるような経済効果のある計画に対して、この5年、10年で動くことが重要だと思います。
どのように考えているか質問しました。

田辺旭ヶ丘線の整備効果としては

・近鉄河内国分駅周辺道路の渋滞解消
・近鉄大阪線にて分断されている国分地域の地域間交流が図れる
・また交通ネットワークを充実させることによる防災面や救急医療活動の強化など
・さらには、スマートインターチェンジも同時に整備することで利便性が向上
・国分東条町地区計画区域などへの新たな民間開発
・観光面の集客向上 など

これらの計画は柏原市都市計画マスタープランに将来像として、産業の活性化を目指したまちづくりとして位置付けているとのことでした。

10年後には供用開始を目指しているので、今から視野に入れて、戦略を立てて、計画を立てて、必要な部局は動き始めていただき、全庁的な取組を要望しました。



スマートインターチェンジ整備の進捗

令和2年度→現地測量及び概略設計で構造的に設置可能であることを確認

令和3年度→整備の必要性(※1)をとりまとめ

令和4年度→周辺道路の将来交通量の推計、概略設計、費用便益の算定など(※2)の業務を土木設計コンサルタントと契約を締結(二ヵ年)

令和5年度→直轄調査を事業採択していただくよう(※1)および(※2)を要望書に反映させ、本格的な要望活動を行っていく

進捗を確認し、引き続き要望活動をお願いしました。




府道大県本郷線(国道25号線から外環状線までの区間)

8月の府政報告会で、大阪府に2点質問していました。

(1)国道25号線との接続部の交差点改良に対する国への要望活動について
(2)国道25号線から外環状線までの区間の延伸事業の進捗について

(1)については、まだ事業着手前の段階であり、延伸事業が採択されたら国と協議していきたいということでした。
(2)については、今年度、評価審議会を開催する予定とお聞きしており、調べたところ10月と11月に開催されていました。

これらを踏まえ、事業の進捗について質問しました。

大阪府では
令和3年度→事業化に向けた課題整理を含めた予備設計業務を実施

令和4年度→大阪府建設事業評価審議会を開催
      慢性化する中河内地域の渋滞緩和や幹線道路ネットワークの形成、
      防災機能の強化などの理由から事業を実施するという方針が出された

令和5年度→事業認可取得に向けた検討に着手予定

こちらも着々と大阪府で進められており、安心しました。

道路施策3本の進捗を確認するために質問し、答弁をいただきましたが、いずれも少しずつですが柏原市域の道路施策が動き始めていることを実感しています。
地味で地道な要望活動が、未来の大きな実となり花となります。
担当課には引き続きの要望活動をお願いしました。