第1回目の森林環境に関するフォーラムが10/15開催されました。
開催主旨は以下です。
柏原市の森林・木材に関係する方、森林の保全やアクティビティに関心のある方に集まっていただき、これからの柏原市での森林保全や活用に向けて、自分たちがどんなことをしていけばよいかを参加者みんなで考えるきっかけ作りの場。
柏原市の森林をキーワードに、人と人とが出会う場となるようフォーラムを開催します。

森林については何度も議会で取り上げ質問してきたので、私も参加してきました。


第1部は「柏原市の森林のこれまでとこれから」と題して、大阪府立大学名誉教授で柏原市森林保全検討会座長の増田昇氏の基調講演がありました。
私たちの生活環境の変化、木材の輸入や耕作放棄地の増加により、人間と森林の関わりが減って里地里山は荒れてきています。
柏原の山でもナラ枯れが見られ、桜もカミキリ虫の被害が多く、また竹林の拡大などの問題があります。

また、森林の所有者についても、空家問題と同様、相続により細分化が進行していることや、山とのかかわりが薄くなったことで自己所有地の境界が不明となっていることも問題となっています。

箕面市では、山林所有者・市民・行政の3者がプラットフォームをつくり、協働による保全活動の仕組みを構築し取り組んでいます。
柏原市も先行事例を参考に、これからの森林循環について取り組む必要があるというお話でした。



次に「当事者の声を知る」と題してパネルディスカッションがありました。
パネラーは森林所有者の柏元氏、竜田古道の里山公園所長で指定管理者のNAC佐藤氏、ボランティア団体のかしわら森の会事務局長の桝谷氏、コメンテーターは大教大岡崎教授、大阪府森林組合堀切氏、コーディネーターは阪大畑中教授でした。
それぞれの立場のお話を聞かせていただきました。
所有者さんの危機感、利用する側とのマッチング、若い方のボランティア参加促進、柏原は人工林が少ない、それぞれの活動を見える化すること、など課題はたくさんあります。
やはりプラットフォームを構築していくことが喫緊の課題であると感じました。




第2部は参加者でグループに分かれてディスカッションンタイム。
テーマでグループ分けしていたのですが、テーマは関係なく自分がしたいこと、希望する事を付箋に書き出して、全員でどれが共感するか★を付けて、★が多かったものをグループで発表するという形式で進められました。

間伐材の活用、学校教育での森林学習、竹の燃料活用、トレイルコース、柏原材でおもちゃ作り、露天風呂、駐車場やトイレ整備、サバゲー、不法投棄をなくす、気軽に入れる森林づくり、魚のつかみ取りなどなど、書ききれないほどたくさんのアイデアが出されました。

実現できるかどうかはわかりませんが、まずアイデアを出していく作業が大事です。
その中で今後どう取り組めるか、何を優先させていくか、方向性が見いだせたらいいですね。
今回のフォーラムで気づきになったこともあります。
せっかくなので、今後も関わっていけるような仕組みづくりが必要です。

フォーラムの様子
Point Blur_20221021_100731

各班で出された案
PhotoGrid_Plus_1666314798796

帰りはすっかり日が落ちていて、夕陽が大変きれいでした。
皆さん、長い時間お疲れ様でした。
DSC_5469

DSC_5470