ここから個人質問をした内容をご報告します。
個人質問内容は、

議案から
(1)柏原市立小・中学生の学校給食費補助について

(2)市立柏原病院 令和3年度決算 累積欠損金の解消について

一般質問
(3)管理不全な土地や建物の市の対応について

(4)水難事故を防止するための対策について


です。

まずは(1)学校給食費補助について。
1月から3月分までの市立小中学校学校給食費が無償となる支援事業で、今回で3回目の実施です。

この件について私は、本会議と厚生文教委員会で、

・子育て世帯に向けた施策とするなら公平性の観点から、子どもがいる全ての世帯に経済支援をするべきではないのか。

・物価高騰分に対する国からの交付金であるが、高騰している給食食材への補てんはどうなっているのか。


という点を質疑しました。

小中学校給食費の無償化は令和2年度に1回目、令和3年度に2回目、そして今回で3回目の実施です。

1回目は新型コロナの経済支援ということで、柏原市では水道料金基本料3ヵ月分の無償化、キャッシュレス決済でポイント還元などを実施する中、公立小中学生のいる世帯向けに給食3ヵ月分を無償とする事業を実施しました。

令和3年度の2回目も新型コロナが続いており、子育て支援策として小中学校の学校給食費3ヵ月無償化を実施。

しかし、この時も就学援助を受けている課税世帯は、コロナ関係なくもともと給食費の支援を受けているという理由から、この事業の根幹である経済支援を受けることは出来ていませんでした。
就学援助を受けていて課税世帯、ということは、所得が一定よりも低いけれど非課税ではないラインのところで生活をされている世帯ですので、決して余裕があるわけではありません。
そういう理由から市は就学に関する経済援助をしているわけです。

就学援助を受けていない一般の世帯は毎月の給食費を支払っていて、この事業によって3ヵ月分の給食費を支払う必要がなくなり、その分を他の支出にまわすことができます。経済支援を受けることが出来るわけです。

しかし就学援助を受けている課税世帯にとっては、一般の世帯同様コロナで経済的な負担が増加していても、市の支援はありません。そのことを昨年の議会で指摘していました。


そして今年度も3回目の学校給食費3ヵ月分無償化の事業が実施されることになりました。
残念ながら、昨年指摘した点については一切の改善はありませんでした。
就学援助を受けている課税世帯の小中学生がいる世帯は、事業の恩恵を一切享受出来ていません。


そして、何より
3回実施されている【小中学校学校給食費3ヵ月無償化】事業は、ずっと同じ世代の方への支援です。
柏原市立小学校、中学校に通わせている世帯への経済支援です。
未就学児、16歳以上の子どもがいる子育て世帯、私学に通わせている世帯への経済支援は実施されていません。
子育て支援なら、なぜ子どもがいる全世帯向けではないのかという点を質問しました。

理由の1点目は、
「臨時交付金を充当するにあたり、今年度末までに事業を実施することが条件であったこと。」

2点目は、
「すでに学校給食の無償化を2回実施しており、ノウハウがありすぐに効果があること。」

3点目は、
「国からの事務連絡で、学校給食費の物価高騰による保護者負担軽減について交付金を積極的に活用するようにと依頼があったこと。また、その交付金における※物価高騰対策のメニューに例示されていたこと。」(※国の交付金を活用して実施できる事業のこと)
という内容でした。

いくら急いでいてノウハウがあったとしても、6歳~15歳までの公立小中学生がいる世帯(就学援助を受けている課税世帯を除く)ばかりに同じ事業をすることに公平性は担保されるのか、疑問が残ります。

また今回の臨時交付金の主旨は、物価高騰対策です。
他の自治体では、食材等の高騰により給食費を値上げせざるを得ない状況があり、保護者の経済負担が増えているというニュースもあります。

藤井寺市柏原市学校給食組合では、今のところ、学校給食の値上がりはしていません。しかしながら、確実に世の中の食材等の物価が上がってきています。
食材の高騰分への何らかの補てんはされているのか質問しました。

答弁では、組合に確認したところ年間契約をしているから影響はないとのこと。
影響を受けないでやれているということは、どこかで調整されている可能性があります。
それが、食材を変えることであったり、メニューで工夫することであったり、品数が減ったり、といったことを組合なのか業者なのか、何らかの対応がされているのではないでしょうか。

物価高騰のあおりを受けるのが子どもたちの給食であってはなりません。
しっかりと調査をしてほしいのです。


組合には栄養士さんがおられるので、子どもたちの栄養摂取バランスは整えてくれていると信じていますが、肥料や燃料なども値上がりしてきており、今後もこの高騰が続くと心配になります。
年間契約しているということですので、次年度の契約がどうなるのか、そちらも心配です。

この事業自体、経済的な負担軽減がされて助かる世代もいてることは間違いないので否定はしませんが、世代間の公平性、食材高騰による給食の栄養バランスや量を保つための補てん、という意味で、確認のために質疑しました。
もし次回同じような案件があれば、しっかりと調査等をすること、また公平性を出来るだけ担保していただきたいことを要望しました。

是非動画をご視聴ください。



もう少し詳しく委員会で質問しました。



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(2)(3)(4)はまた別で投稿します。