みかんでお馴染みの和歌山県有田市の公立病院へ、地域包括ケア病棟についてお話を伺いに市議会で行きました。こちらの病院は5年前までは急性期病院として経営されていましたが、平成26年を境に地域包括ケア病棟を始められ、再編を繰り返し、153床の病床数を一般病棟を54床、地域包括ケア病棟を99床にして運営されています。
医者の確保が難しい中、公募をかけたり自治体病院から来てもらったりしながら少しずつ増やし、病床稼働率は柏原病院とあまり差はなく76%、外来患者数は目標値をクリアしているということで、平成30年度上半期で収支均衡が図られているとのことでした。

今回、女性超党派りんどうの代表質問でも取り上げた、市民のニーズを捉えるための「マーケティング調査」をこちらではされていると感じました。
有田医療圏における患者流出率・流入率なども捉え、周辺病院の経営規模を比較し、有田市民にとって必要な病院とは、その在り方を追求されています。
市長が市立病院を無くすことはできない、と医師確保に汗をかいて奔走されたそうです。
柏原市民が柏原病院を利用しているのか、柏原市民のニーズに合った病院であるのか、柏原市民が望む病院とは、といったマーケティング調査が必要です。
次回はこの辺もしっかりと議論していきたいと考えています。
もう一つ印象に残ったのが、医療従事者の方々の病院経営に対する意識です。収益をどのように上げるか、病院長も看護師長ももちろん職員も皆さんが共通認識として考えておられる点です。
病院の存続を願うからこその努力であると思います。
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議会での病院経営についての質問動画を下記にアップしています。是非ご覧ください。