5月22日~23日で山口県宇部市と福岡県大野城市へ常任委員会(総務産業)視察に行きました。

1日目は宇部市のシティセールスと庁舎建設の取組について―

宇部市においても、人口の推移は減少傾向にあり、高齢者や子どもの人口と生産年齢人口が同じ割合になると予測されています。
そこで、まちひとしごと総合戦略で「若者の人口の流出入の均衡・出生率の向上」を目指すべき将来の方向に位置付けることとし、シティセールスで売り込むことにしました。
セールスポイントを決め、重点プロジェクトを実施。

・イメージアップ戦略として、首都圏のメディアPR活動やツアー客の誘致など

・シティセールスパートナー戦略として、市民や企業、留学生とパートナー契約をしセールス活動をしてもらったり、パートナー発案の宇部ラーメンのブランド化、プロモーション推進事業助成など

・観光集客戦略として、キャッチフレーズ「緑と花と彫刻のまち」とし1961年から続いているビエンナーレをときわ公園で開催したり、新たにときわ動物園や植物園を設置、またフィルムコミッションで映画ロケ地として誘致(OVER DRIVE)、Jリーグチーム「レノファ山口」の宿泊地助成などで連携、2020年東京オリパラにスペインのホストタウンになるべく姉妹都市を結ぶなど

これらの戦略から観光客数の上昇、ときわ公園入園者数の上昇、企業誘致実績上昇と効果を上げています。
また(30歳代の夫婦と乳幼児の世帯の)地域の暮らしやすさ指標で全国7位です。

とにかく数字を上げること、実績を作ることを目標に。
根拠に基づいた分析がまだできていないことが課題。
4年後には市制100周年。

という内容でした。
シティセールス部門、比較すると柏原市は弱いです。
セールスポイント、PR戦略など重点プロジェクトを着実に実施し、数字を上げていくという明確な目的のために職員が一丸となって実践している様子が伺えました。
柏原市に足りないものはそこですね。どうしても縦割りで連携がとれてないと感じます。
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フィルムコミッションで撮影現場の誘致に成功
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2日目は大野城市の総合窓口についてー

窓口改善は市長公約でトップダウンから始まりました。
市民の満足度の向上とコスト削減の両立を基本コンセプトに。

・週末の窓口サービス(第二・第四土曜日 9:30~12:30)
・コールセンターの充実
  簡単な問い合わせから回答までコールセンターで完結できるように「FAQデータベース」を作成し、担当課へつなぐ問い合わせ業務が減ることでデスクワークのミスや残業が減った。
  (データベースにないものは答えない、個人情報は見ることができない(例)所得データ等、法改正の修正)
・ワンストップ総合窓口「まどかフロア」
  フロントオフィスは委託事業者、バックオフィスには職員と業務を切り分けて効率化
  案内表示システムの導入による待ち時間の見える化
  フロアマネジャーを配置し、来庁者の目的まで案内、積極的に声かけをするよう委託
  券売機で証紙を売っている(計算間違いなし、業務効率化)

柏原市庁舎建設において見習う点がたくさん見受けられました。
業務の効率化を図ることでより良いサービスを提供でき、顧客である市民の満足度を高めることができ、市への信頼性も向上するでしょう。
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総合案内システムはデジタルサイネージ収入もある上、パネルもすべて業者が設置したとのことでした。このシステムを柏原市民病院でも取り入れるべきだと感じました。