私が議員となった平成25年9月のときは、既に柏原市議会の政務活動費については見直しが図られており、支給されるもの、されないものの区別がきっちり分けられていました。
視察や研修はもちろん、会派の広報紙の発行の際にも使用していました。(個人の広報紙は認められていなかったので、これまで私個人が発行してきたものは全て自費発行です。)
ネット通信費も、1つの回線を複数の会派で共有して節約に努めたりもしています。
その他諸々、認められる経費について書類に記帳し、市議会のWebページで公開されています。
政務活動費の使い方に対して、他市の事例を参考に研究し、より透明に、より適切に政務の活動に要する費用に使われるように少しずつ修正を重ねています。
議会のための勉強や準備に要するものとする「議会活動」なのか、市民相談を受けたり議会活動以外の全てのものとする「議員活動」なのか、そのラインをどこで引くのか、判例などを参考にして一定のルールを決めていますが、どれが正解なのか難しいところです。
議員は正当に適切に活動に要する費用として政務活動費を使うべきと考えますが、近頃は政務活動費の使用目的の許容範囲がとても狭くなってきました。
政務活動と議員活動の線引きをするために、例えばネット通信費や消耗品費などは全額支給ではなく、按分した形式で政務活動費として支出計上しています。二分の1や四分の1を政務活動費、残りを自費で賄っています。(按分の二分の1や四分の1をどう区別するかは決められていません。)
柏原市議会の政務活動費は、議員1人に対して月4万円と決められており、会派毎に3ヶ月分がまとめて支給されています。
月4万円の政務活動費ですが、現在は使用範囲がかなり狭くなっていることに加え、按分形式をとっているので、使用しなかった分はすべて年度末に市に返還しています。
今後も修正を加えながら、政務活動費のあり方を研究していくと思います。
議員の活動が見える形が望ましいと考えるのですが、使い道の制限があれば自費でまかなう部分が多くなります。自費の場合は公金ではないので、活動内容を公開する必要性がなくなります。
そうなると、各会派、各議員がどのような活動をしているのか、さらに見えにくくなるのではないか、大変悩ましいところです。