一番多感な時期、思春期の子どもは不安定です。
不安や悩みを抱えながら、中学生時代、毎日を過ごしていませんでしたか。
親にも先生にも友達にも言えない悩みもあったことでしょう。
私も中学のときは一人で考えても答えが出ない、だけど誰にも相談できない、ということがありました。
一番不安定な時期であるのに、過ごす社会が小さくて、憧れや尊敬できるような人との出会いの機会が少ないように思います。
高校生になるとアルバイトなどで途端に社会が広がります。良くも悪くもいろんな人と出会います。
中学生は家、学校、クラブ、塾などの枠で過ごすことが多いと思われます。
将来の目標であったり、どんな人間でありたいか、などを考えるときの視野を広げるためにも地域の大人、子ども会やボランティア団体で活躍する大人との接点も必要ではないでしょうか。

この記事はスポーツ人生のことが書かれていますが、スポーツに限らずあらゆる場面においても、出会いが人生を変えることもあるでしょう。
普段から地道に活動している人が地域にはいらっしゃいます。
そういう人たちとの出会いも大事であると思います。

そして、今年度から柏原市では新しい取り組みが始まりました。
以前もブログで紹介いたしましたが、行きたいクラブが通学する中学校にないとき、越境入学をすることができます。地道に通う覚悟があるなら、指定校の枠をとり、行きたい中学に入学することができる制度です。
生徒の数が減り、クラス数が減ることで先生の数も減ってきています。同時に部活動の顧問の先生の数が足りず、廃部を余儀なくされることも少なくありません。
それでも続けたい意欲のある生徒がいます。
柏原市はそんな生徒の後押しをしています。少しずつではありますが前に進んでいます。
今後、部活動の外部指導委託について、動向を見守っていきます。

中学の部活動は「素人指導」のままでいいのか

この時代の出会いが"スポーツ人生"を変える