平成26年7月28日 東北視察1日目
2日間かけて会派『新風かしわら』で宮城県石巻市、岩手県釜石市、岩手県遠野市へ視察に行きました。
この視察で学んだことをしっかりと柏原市へ持ち帰り、市政に活かしていきたいと思います。
まだまだ復興途中であるにもかかわらず、快く視察に応じてくださり大変感謝いたします。

まずは、商業ビルを新庁舎として活用している石巻市役所へ行きました。
旧庁舎は昭和33年に建設され老朽化していたこと、ほかに分庁舎が4つもあることから新庁舎建設の検討をしていたところ、平成20年2月、中心市街地で営業されていた百貨店が閉鎖するという知らせが入り、この建物を活用できないか調査したところ、可能であることから改修工事がされ、工事着工わずか半年後には業務が再開されました。
東日本大震災はこの1年後に起きることになります。震災で百貨店時代に増築された6階部分が倒壊し、それまで市民の方の集いの場所として活用されてきた市民ホールや市民広場がなくなり、現在、増築部分には太陽光パネルが置かれています。 
既存の建物を活用することで、新庁舎を建設するより3分の1の費用でおさまったそうです。
しかし、維持管理費の方は負担が増え、その原因として昇降機設備や空調・照明の設備の経費等があげられるそうです。
耐用年数は元々50年で、譲り受けた時でも残り38年であったとのことです。 
商業ビルを活用したデメリット面をあえて伺うと、立体駐車場との連絡路がややこしく、当初は混乱された方もいらっしゃったそうです。
メリット面は中心市街地にあり交通手段が便利であること、市街地が活気づいてきたこと、建物がひとつなり市民の方はもとより職員の移動時間が短縮されたことなど、多くの利点があるとのことです。 
議会で庁舎の横の市の駐車場に市民病院を建設することが可決され、来年には着工予定とお聞きしました。
ますます中心市街地が活気づくことでしょう。都市機能を持たせコンパクトシティをめざし、高齢者向けの賃貸住宅を建設し、定住人口の確保、にぎわいの創出をはかっていくと伺いました。
震災でたくさんの人やモノを失われましたが、お話を伺い大変バイタリティを感じました。
震災前のにぎわいを取り戻そうと、前向きに復興に取り組んでおられました。
震災でお亡くなりになった市民の方々のご冥福をお祈りいたします。
貴重な時間を割いて当会派視察に応じてくださり、大変感謝いたします。ありがとうございました。

市民と行政とが協働のまちづくりを行う拠点施設
1階部分は商業スペースとしており、民間業者に貸しています。
高校生が運営する高校生カフェもあります。 
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